どんな結婚式にしたいのか
パッケージ化された結婚式はイヤ!
当初、私は結婚式なんてしたくなかった。
私にとっての結婚式って、ホテルや結婚式場(マリ○ー○とか、○○殿とかいうところ)でパッケージ化されたものというイメージが強かった。確かに、CMやポスターを見ると、その華やかさに惹かれる部分もあったんだけど、それ以上に私にとってのマイナス要素の方が大きかった。
というのも、大学生の時にバイトで結婚披露宴の配膳係、いわゆるウェイトレスをしていた経験が大きいと思う。(ここから数行はグチになるので、ホテルや式場での結婚式を考えている人は読まない方が良いかも)
ピークの時期にはひとつの式場で1日に十数組の婚礼がある。そんな日は朝から晩まで十時間以上、食事も取らず、5分の休憩すらなしで披露宴を何個も掛け持ちする。結婚される方には申し訳ないけど、そんな状態で”その人のためだけ”のサービスなんてできない。”結婚式というパッケージ”をいかに手早くこなすかしか考えられない。(もちろん、本当におふたりと参加者のことを思ってサービスしている人もいると思うけど・・・)
そんな状態のスタッフにサービスしてもらいたくなかったし、スタッフにも申し訳ない。
それと、式場の席の配置もひっかかっていた。
新郎・新婦は高砂席からほとんど動かなくて、近くにいるのは会社の上司とかお偉いさん。友達は会場の後ろの方、家族なんかは最後尾の席で、ほんとに一緒に楽しみたい人たちとは、ほとんど触れ合えない。まして新婦は何回ものお色直しで、全然会場にいない。そんなの淋しすぎ。
・・・・・・こんな、単なる儀式めいたもののためだけに、何百万円もかけるなんて、冗談じゃない!
というわけで、結婚式なんてするもんか、と固く心に決めていたのだ。
そんな私に感化されて(?)kazeburoも同じ意見だった。
参加してくれる人たちと一緒に楽しむ
結婚式はしたくないけれど、友達とか親しい人たちが集まって何かしたいよね、ということで、どこかいい感じのお店でパーティーしようか、と考えていた。
この頃、京都にはおしゃれなカフェが増えてたので、そのうちのどこかでも良いな、とか。でも、友人は遠く離れてる人が多いから、やっぱり”京都らしさ”も重要だよね、とか。(私たちも京都の外から来た人間なので、”京都”って雰囲気に憧れるものが大きいのだ)
それから、すごく現実的な話になるけど、パーティー形式ならご祝儀ももらわなくて済むという思惑もあった。互いの実家が遠く離れていて、友達もあちこちに散らばっていたので、参加してもらう人には交通費とかの負担が大きい。さらにご祝儀までいただくと、すごい金額になる。
私たちにとっても、遠方のお客さんが多いので、全員分の交通費を立て替えるのは、かなり苦しい問題だったのだ。だから、会費制パーティーなら、ご祝儀と交通費の差し引きくらいの金額ということでなんとかなるかな、と。
2年半京都の街中で暮らしていたkazeburoが目をつけていたカフェとか物色しつつ、『ゼクシィ』とかもついつい購入してしまう私たち。インターネットでも情報収集。
そして、言葉だけは知っていた「オリジナルウェディング」や「ゲストハウスウェディング」というものの実態を知る。
・・・・・・ふーん、こういう方法もあるんだ。
想定していたパーティー形式よりはかなりしっかりした感じで、お金もかかりそう(←けっこう重要)。でも、これならバイトでたくさん見てきた結婚式とは全然違って、新郎・新婦と参加してくれる人たちが一緒に楽しめそう。
こういったスタイルに対応している会場情報を調べてみると、なかなか素敵なところがあるじゃないか。
じゃあ、このイメージで会場を探してみようか、ということになった。