挙式1(入場〜誓いの言葉)
キャンドルリレー
閉じた扉の向こうでは、みんなが入ってくる気配がしてきた。司会者さんの声も漏れ聞こえてくる。きっと今ごろキャンドルリレーの説明をされているんだろう。
私たちは人前式だけど、キリスト教式の都合の良い部分は取り入れていて、バージンロードもそのひとつ。部屋の真ん中の通路両脇にキャンドルを並べておいて、参列してくれた人たちに、後ろから順に点灯していってもらう。
先頭まできたら、kazeburoお父さんと私の母親がメインテーブルのキャンドル2個に点灯して、ここでいったん停止。あとは私たちが入場してからの作業になる。
入場
そしていよいよ入場のときがやってきた。
新郎入場曲がかかって、まずはkazeburoがひとりで入場。緊張で顔が固まったまま、扉の向こうに消えていく。
続いて私と父親の番。曲が新婦入場用のものに変わる。扉が向こう側に開いた。入り口で一礼して、歩き出す。
2列に並ぶキャンドルの両側からみんなの視線が集まってきた。出欠ハガキで出席してくれることはわかっていても、実際にみんなの顔を目にすると、とても嬉しい。
バージンロードの奥には緊張した面もちのkazeburoが待っている。そこへ向かって父親とふたり、一歩ずつ近付いていく。父親も緊張しているみたいで、歩き方がどことなくぎこちない。でもとりあえず、リハーサルのときに早歩きにならないようにお願いしておいたことは覚えていたみたい。
バージンロードの終わりまできて、私の手が父親からkazeburoに渡される。エスコート役が入れ替わって、今度はkazeburoとふたり、中央のテーブルまで歩き、参列者の方に向き直った。
開式〜誓いの言葉
最初はメインキャンドルの点灯。持っていたブーケを、立会人代表,私の幼なじみP嬢に預かってもらって、Jさんから細長いキャンドルを受け取る。事前にみんなからリレーされてきた灯を、ひとつに合わせてメインキャンドルへ。
ここで司会者さんの開式宣言があり、挙式がスタート。
まずは誓いの言葉。
テーブルの上に置かれている結婚証明書ホルダーは三つ折になっていて、中央に後から使う結婚証明書、右側には受付で記入してもらった参列者の署名。そして左側には、先日メールで送っておいた誓いの言葉が、プリントアウトされて収まっていた。
ふたりでホルダーを持ち上げて、kazeburoがマイクを左手に持って、読み始める。
本日 わたしたちは ご列席の皆様の前で
夫婦になることを 宣言いたします
こうして 皆様に
結婚式に 立ち会っていただける喜びを
生涯忘れず
安心して見守っていただけるような
健やかで 明るい家庭を 築くために
ふたりで努力していくことを
誓います
2004年 6月 5日
新郎 <kazeburo>
新婦 <topaz>
何回か練習していた成果か、無事つっかえもせず、笑いもせず、読み終わることができた。